歴代の皇帝や貴族たちから愛された白茶は、「淡香淡味」が持ち味…という話。

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こんにちは
中国茶礼讃へようこそ。
管理人の篠塚です。

中国の中でももっともシンプルに作られる白茶は、「揉捻」というお茶を揉む工程が入らないため、茶葉には白い産毛がたっぷりと残され、日光や室内の雰囲気で茶葉をしおらせる段階でわずかに発酵するので、味わいもとても「淡香淡味」と言われています。

今回の記事は、そんな白茶について、その代表的銘茶をご紹介しましょう。それと、今回ご紹介する白茶は、近年、猛暑・酷暑と言われる日本の夏に特にオススメのお茶なんですよ。

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シンプルな製法で繊細な味と淡い水色

生産量が極めて少なく、高級茶として知られる白茶。まだ白い産毛に包まれた新芽や、いい若葉だけを集めて、日光に当てて乾燥させ、軽く発酵させた弱発酵茶です。茶葉を揉む工程がないため、産毛がそのまま残っているのが大きな特徴と言えましょう。一芯一葉で作る白芽茶、一芯二葉・三葉で作る白葉茶の2種類に分類されるほか、茶樹の種類により、大白、水仙白、小白の3種類に分類されます。

味わいは繊細で優しく、水色もかなり薄め。飲んだ後、ほんのりとした甘みが残る。古来、白茶には体内の悪い毒を取り、熱を排出させる効果があると言われ、中国南部では暑い夏に好んで飲まれています。

製造工程

摘み取った茶葉を、天日や熱風に当てたり、熱風を利用したりしてしおらせる萎凋(いしゅう)と呼ばれる工程で、わずかに発酵させます。その後、烘焙(こうばい)と呼ばれるゆっくりと乾燥させる工程だけです。 6大茶の中では、最も素朴な作り方と言えましょう。

歴史

白茶の記述は唐代の文献にありますが、当時の白茶は今とは異なる別のものです。現在の製法による白茶は、清の時代に福建省で作られたものが始まりです。高貴な香りと味わいが、歴代の皇帝や貴族たちから好まれたそうです。

それでは以下にどんな白茶があるか、その代表的な種類を見てみましょう。

代表的な白茶その特徴と味わい

白毫銀針

大白種の産毛に覆われた新芽のみを摘み、弱い日光や熱風に当ててしおれさせた後乾燥させ、軽く発酵させて作られる白茶の最高峰です。白い産毛と尖った茶葉の形状が名前の由来となっており、欧州でも「シルバーニードル」と言う名称で知られる高価なお茶です。ほのかに甘いデリケートな味わいで、清らかな香りが楽しめます。お湯を注ぐと、垂直に立った茶葉が上下するのが特徴です。産毛が湯に溶け溶けだして輝く様も美しく、グラスなどガラスの茶器で飲むのは特にオススメです。

この白毫銀針は、福建省で1875年に作られたとされる歴史ある銘柄です。大白種の白い産毛に覆われた新芽を使います。お茶を淹れると、茶葉がまるで槍の矛先のように水面に整列する様子が面白いので、来客時にも喜ばれると思います。

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湯温度:80℃前後
抽出時間:5〜10分

白牡丹

茶葉の白い産毛を牡丹に見立て、その名がついたとされます。別名「三白」とも呼ばれています。

漢方の観点からは「涼性」に分類され、体の余分な熱を取ると言われています。そのため、蒸し暑い香港でよく飲まれています。

白毫銀針よりも味は濃いのですが、淡く繊細な香りと上品でクセのない味わいは飲みやすく、ゴクゴク飲み干すことができます。また値段も白茶の中ではリーズナブルなので、中国茶の初心者にも最適です。老若男女問わず親しみやすいお茶と言えましょう。

白牡丹の効用としては、夏バテ回復やストレス解消、美容、美肌の効果も期待されます。

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湯温度:80℃前後
抽出時間:1分前後

 

如何でしたか?

今回は白い産毛が特徴の高級茶である白茶について「歴代の皇帝や貴族たちから愛された白茶は、「淡香淡味」が持ち味…という話。」と題して記事を書きました。

近年、中国ではこの白茶を熟成させた年代物(陳茶)が一つのブームなんだそうです。フレッシュさが持ち味の新茶とは異なった味わいがあるほか、解熱効果のある漢方薬としての使われ方もされるとか。大昔はお茶な薬であった…というのは現代にも生きているんですねぇ。

次の記事では黄茶について書く予定です。

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